登場人物について

個性的すぎる人物像

クローズに出てくる登場人物、例に及ばず全員が『不良』というカテゴリーに当てはまる人物、その中でも際立つ社会の中のアウトローへと舵切りをしている少年たちが多く登場します。見た目はもう社会人に見えますが、設定上では未成年になっているんですよね、冷静に考えると。出演している俳優さんたちが20代だったり、中には30過ぎの人も出演しているなどしていますから、違和感を覚えても仕方ないでしょう。

ただ個性的を超えて、ひげも生えて制服はほとんど特攻服に見えてしまうので高校生と言われても説得力の欠片はない。フィクションとはいえ、本当にこんな高校があるとしたらもう運営しようがない。不良たちが勉強している様子もない点から見ても、ほぼ学校として機能していないと見るべきだ。それでも高校として認知されている時点で不思議でしょうがない。こうした高校は教師が既にさじを投げてしまっているのか、それとも運営には裏社会が手引しているのかなど、気になる要素が集まってきています。

では今作『クローズEXPLODE』に出演している、前作までに出演していた登場人物以外の今作から初登場したキャラクターに焦点を当てて話をしていこう。

不良だった方は見てみてください

主要登場人物

鏑木旋風雄

まずなんといっても注目すべきは、主役として据え置かれている『鏑木旋風雄』の事を知らなければならない。クローズでもまるで伝統的といえるくらいに主人公が物語の舞台となる鈴蘭高校へ転校してきて、そこで戦いに巻き込まれていく様が描かれている。鏑木にしても転校初日から学内で実力者と目されていた生徒に初日から絡まれてしまいますが、一撃KOしたことから突如として現れた頂点争うのダークホースとして注目されます。

しかし彼自身は過去の経験から暴力に対して抵抗感を覚えており、鈴蘭の内部抗争は一歩離れたところから見るように落ち着いていた。トップ争いで日々忙しく回る鈴蘭の様子をまるで傍観者のように眺める鏑木ですが、自由気ままにをモットーにしている彼が唯一目で追いかけてしまう、天敵とも言える人間が1人いたのです。

そんな自身にとってただならぬ関係になるだろうと予測できた人間がいたこともあって、群れようとしなかった態度とは打って変わり、鈴蘭という高校のブランドを守るためにも終盤では群れを率いるボスとして君臨した。一匹狼からボスとなって、彼に活躍していきます。

加賀美遼平

鏑木が狼なら、こちらは獰猛さを遺したままの虎といったところか。鏑木がいずれ自分と相対する人間だと本能で悟ったのと同時に、こちらもいずれ最大の障害になる事を察知していたのが、新入生として鈴蘭に一年生として入学してきた『加賀美遼平』だ。原作における極道、早乙女一家大津組で先代組長として君臨していた父親を持つ、アウトローのサラブレッド。それを象徴するように内在した性格は非常に好戦的で、暴力のエリートとして生まれながらに秘めたその凶暴性がむき出しになる時、敵はいないほどだ。

彼もまた鈴蘭にやってきたことで鏑木という標的を見出しますが、入学したばかりの頃は何かに興味をもつわけでもなく、ただ毎日をブラブラするしかない。中には彼に敵意を向けるものもいたが、のちにそれも落ち着きを取り戻そうとしていた矢先に本作切っての悪役が彼に声をかけたことにより、鈴蘭にこれまで起こったこともないような激動に巻き込まれていきます。

小岐須健一

かつて鈴蘭で様々な勢力がしのぎを削っていた時代をよく知る、3年に在籍する生徒。A組を取り仕切るだけで他に目立ったところはないが、その実態は戦略に長けた智将としての才覚に秀でていた。自身も勢力争いに加わろうとしていた時にここぞとばかりに現れた鏑木を目にして、彼こそ鈴蘭の新しい頂点になるべきだとして共闘を持ちかけます。しかし頂点争いに微塵の興味も持たない鏑木だったため、健一は頭を悩ませます。

そんな時、加賀美を筆頭としたアウトロー勢力に鈴蘭がとんでもない抗争に巻き込まれようとしていたため、再度鏑木に応援を要求すると、ようやく2人の間で締結が交わされ、共に男の意地を魅せつけるために戦いを加速させていく。

強羅徹

かつての先人たちがすべて去り、新しい勢力争いが繰り広げる中で最もその頂点に近いと言われているのが『強羅徹』という男の存在だ。別名百獣の王とまで名指しされるほどの凶悪さを秘めていて、現在の鈴蘭において鏑木や加賀美などと同じく、その凶暴さは周知の事実として知られている。

鈴蘭の生徒を対象にしたアウトローたちの襲撃にも襲われるが、向かってきた相手を返り討ちにして事なきを得た後、敵として襲いかかってきた加賀美を迎え撃とうとしましたが、不意を付かれて彼に敗北してしまう。

藤原一

本作においてあらゆる闘争を生み出した張本人であり、すべてを失い、全てに復讐を決めた『藤原一』についても語る必要がある。かつて黒咲においてNo.2の座にいたが、暴行事件の末に学校を退学してしまう。そのことを根に持っていた彼は黒咲と鈴蘭両勢力を炊きつけて、すべてに対しての復讐を行おうとする。バックに早秋一家の助力を得ながら確実に行動していく中で、加賀美と接触して協力体制を取ったことから、事件は更に加速していく。

しかし最終決戦において軍配は既に鈴蘭側へ有力なものとなったことから戦意を喪失、自身の負けを認めて闘争の場からスゴスゴと去っていくのだった。

たのしいヤンキー

強い男は好きですか

このように、アウトローの世界で生きる男たちの生き様が描かれている。その一歩手前ともいうべき、あと少し進路が進めば確実にその筋の道でしか生きていくしかなくなる人物たちが多く出演する。こういったテンプレとも、いつかの時代にいた暴力で物言わせて解決しようとした時代を生きた不良の姿に、憧れたという人は多い。自分にできないことをして凄いと、そんなこと出来ないといった感傷めいた言葉を並べる人がいる。

果たしてそれを本当に格好良いといえるのかは、正直微妙なところだ。